――初音ミクをバーチャル・アイドルとして捉える人と、ソフト・シンセとして捉える人とに、クリエイターは二分されているようですが、みなさんはいかがですか?
み~こ「アプローチの仕方で変わると思います。例えば今回に関して言うと、カバーには、ミクが歌って自然な曲、またはミクに相応しい曲を選んだし、新曲でもミクのことを考えて歌詞を考えました。人間になりたい機械の前向きさと、切なさがにじみ出るように歌詞を書いたんです。その裏で、言葉に意味のない効果音もミクでつくったんですけど、そういうのはシンセと同じ感覚でつくってますかね」
――今作には「みくみくにしてあげる♪」のフル・バージョン「みんなみくみくにしてあげる♪」を収録していますね。「みくみくにしてあげる♪」は初音ミク関連作で最も有名な曲ですが、それだけに新バージョンをつくるのはプレッシャーだったのでは?
鶴田「確かにプレッシャーを感じました(笑)。今回はせっかくMOSAIC.WAVさんと一緒にやらせてもらえたので、僕の考えるMOSAIC.WAVさんらしさをイメージして、追加メロディーを考えました。僕の勝手なイメージなんですけど、MOSAIC.WAVさんの曲の良さって、すごくたくさん音が詰め込まれているんだけど、決してお腹いっぱいにはならない、いくらでも聴けちゃうところだと思うんです」
――「みんなみくみくにしてあげる♪」はトラックがアシッド・テクノ調で、よりピーキーにパワーアップしましたね。
柏森「あまり考え込んじゃうような曲だと、みんなの「みくみくにしてあげる♪」じゃなくなっちゃうと思ったんですよ。単純なつくりでアゲアゲなものを意識しました」
――最後に、今作『Heartsnative』を聴くリスナーに向けて、メッセージをお願いします!
み~こ「“ボーカロイドの歌を人間が歌うのは好かん!”っていう意見をよく聞くんですね。初音ミクが好きな人には、全部ミクで聴きたかったって言われるかもしれないけど、今回のコンセプトは機械と人間。機械と人間は仲良くできる、一緒に暮らせるものだって言いたかったんです。今回のアルバムは、それを上手く表せたと思っています」
柏森「今回のアルバムをつくったことで、初音ミクの歌わせ方とかミックスの仕方がいろいろとわかりました。プロデューサーという立場というより、トレーナーという立ち位置でミクを見ることができました。ミクの可能性を見ましたね」
鶴田「人とボーカロイドが一緒にやったアルバムって、これが初めてだと思うんですね。初音ミクの曲が好きで聴いている方にも、人間の歌が好きで聴いている方にも、このアルバムで試した実験の結果がどんな感じになっているのか、ぜひ聴いていただきたいと思います」
※VOCALOIDはヤマハ株式会社の登録商標です。
●『Heartsnative』の初回限定盤に同梱されている着せ替えジャケットを一挙ご紹介!!




