昨年9月に『Chunk Of Change EP』のリリースで彗星のごとく登場した、米ケンブリッジを拠点に活動する五人組エレクトロ・ポップ・バンド、パッション・ピット。EPのリード・トラック「Sleepyhead」が、米iTunes Storeにて発売初週15万ダウンロードを記録した、期待の新鋭です。そんな彼らのデビュー・アルバム『!マナー(Manners)』が、日本でもリリースされました。本作からシングル・カットされた「The Reeling」も、良い曲ですね。そこで、バンドで音づくりの要として活躍している、メンバーのネイト・ドンモイヤーに、本作の内容とパッション・ピットの音楽性について話を聞きました。早速どうぞ!
――昨年『Chunk Of Change EP』をリリースして以降、パッション・ピットは一躍世界のインディー・ロック/エレクトロ・ポップ・シーンから注目を集める存在となりましたね。ご自身をとりまく現在の状況について、どんな感想を持っていますか?
「大変ではあるけど、その分やりがいがあるとも思っているよ。注目されて、いろんな場所でギグができるようになったのは、すごくラッキーだね。夢が叶った状態だって言ってもいいくらいさ」
――『Chunk Of Change EP』は、もともとマイケル(・アンジェラコス:バンドの中心人物)がガールフレンドにプレゼントするために手がけたソロ作品だったそうですね。あなた個人は、どんな経緯でパッション・ピットに関わることになったんですか?
「2年くらい前、マイケルは、一人であのEPをつくって、ショウを一回やったんだ。コンピューターに合わせて歌うようなスタイルでね。で、彼と知り合いだった僕はそのライブを見て、“曲はすごくいいから、ライブ・バンドを組んだ方がいいんじゃないかな”って思ったんだ。それで、活動を共にするようになって、一年後には現在のメンバーが集まったって感じかな」
――あなたは、シャトル名義でNinja Tuneからソロ作品も発表していますが、もともと音楽活動をはじめたきっかけは何だったのですか?
「そう、バンドをはじめる前にやってたんだ。パッション・ピットはすごくポップな音楽性だけど、僕が自分でつくっていた音楽とは、ちょっと違うね(笑)。もっとダークな感じだったから」
――では、この度日本でもリリースされるデビュー・アルバム『!マナー』について聞かせてください。アルバムのテーマは何でしたか?
「マイケルの書いた歌詞が、人間関係の中で感じる様々な感情や、生きていく上での問題なんかを見つめた内容だったから、音楽面では、反対にポップでアップな感じを目指したね。音を何層にも重ねていくことで、聴くたびに何か新しい要素が聞こえてくるようなサウンドを追求したよ」
――シングル曲の「The Reeling」は、どのようにして誕生した楽曲ですか?
「「The Reeling」は、アルバム制作の後半につくった曲の一つだったね。“もう11曲くらいはできているし、次はどうしようか?”という中、スタジオでいろいろと実験しながらつくり上げていったんだ」
――日本盤には、中田ヤスタカがリミックスした「The Reeling (Yasutaka Nakata [capsule] Remix)」が収録されていますが、あなた達はジャパニーズ・エレクトロ・ポップの大ファンだそうですね。ちょっと驚きましたよ。
「僕のルームメイトがDJで、J-POPのファンなんだ。で、すごいコレクションを持っていて、その中の一つにcapsuleがあったんだよね。すごくビッグに聴こえる音楽で、聴くたびに“こういう音楽をつくってみたい”って思ったものさ。まさかリミックスの話が実現するなんて思ってなかったから、本当に嬉しいよ」
――彼のリミックスを聴いた感想は?
「本当に最高だよ。すごく好き。大きなプレゼントだと思ったね。日本に行ったら、ちょっとくらいは会う時間とかあるかな? いや、彼って忙しい人なんだろうな、ってなことは分かってるんだけど...」
――会えるといいですね。では、最後に今後の活動目標を教えてください。
「とりあえず今は、まずライブ・バンドとして良いバンドになりたいね。これから予定されているステージを、より素晴らしいステージにしていきたい。プロのバンドとして、パフォーマーとして成長していきたいよ。あとは、またスタジオに帰ってアルバムづくりさ!」


