2007年にニューヨークのブルックリンで結成された、キップ(G/Vo)、ペギー(Key/Vo)、カート(Dr)、アレックス(B)の四名から成るインディー・ポップ・バンド、ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート(POBPAH)。'08年に発表した「Everything With You」で、一躍インディー・シーンの最前線に躍り出た注目アーティストだ。'09年初頭には、セルフ・タイトルのデビュー・アルバムを発表し、さらなる評価を獲得。同年12月には、マイ・ブラッデイ・ヴァレンタインがキュレーターを務めたAll Tomorrow’s Partiesにも出演を果たしている。
そんな彼らが、昨年リリースしたEPに、レア曲やリミックスを追加した、二枚組の日本独自企画CD『Higher Than The Stars (Deluxe Edition)』をリリースした。ライブではお馴染みのタイトル曲や「103」、初期音源の「Kurt Cobain's Cardigan」などを収録した、ファン必携のアイテムだ。その楽曲群は、いずれも甘く、切なく、時に激しい、インディー・ポップ不変のエモーションが詰まったものとなっている。
本作の内容と、ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハートの音楽性について、メンバーのキップにメール・インタビューで話を聞いた。
――最初に、ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハートのプロフィールについて教えてください。まず、'07年にバンドを結成した経緯はどんなものでしたか?
「僕ら四人は、もともとニューヨークに住む友達同士で、よく一緒に家で音楽を聴いたり、ライブを観に行ったりしていたんだ。ノイズ系のポップ・ミュージックが好きで、ロケットシップ、ジ・エクスプローディング・ハーツ、ティーンエイジ・ファンクラブ、ラモーンズ、ヨ・ラ・テンゴ、そして「サニー・サンデー・スマイル」の頃のマイ・ブラッディ・ヴァレンタインに夢中だったな。で、3年前に、僕が書いた曲をペギーの誕生日パーティーで演奏したのが、初めてのパフォーマンスだった。最初はドラム・マシーンしか持ってなかったんだけど、数ヶ月後にルームメイトのカートが、ドラマーとして加入したんだ。カートは、ザ・デプレシエーション・ギルドという、最高にカッコいいバンドもやっているんだ。2月の日本ツアーでも、彼らと一緒に演奏するよ。カートがバンドに参加したことで、ドラムはもちろん、音楽自体がどんどん良くなっていったね」
――バンドの音楽的コンセプトは、何ですか?
「コンセプトは、“あり余るほどの感情があふれるノイズ・ポップ・ミュージック”だね」
――あなた達は、'08年にリリースした「Everything With You」で、一躍注目を集める存在となりましたね。この曲は、どのようにして誕生した曲ですか?
「この曲は、アルバムの中でも一番気に入っている曲の一つなんだ。少ない言葉で、絶対的な感情を表現した曲だからね。説明するのは難しいけど、シンプルな歌詞だからこそ伝えられること、っていうものがあるんだよ。もしこの曲の詞に余計な言葉が入っていたら、その意味が損なわれてしまっていただろう」
――「Everything With You」を収録したデビュー・アルバム、『The Pains of Being Pure at Heart』('09)は、世界のインディー・ロック/ポップ・シーンから高い評価を得ましたね。'09年の音楽活動を振り返って、今どのように感じていますか?
「驚きと感謝の気持ちでいっぱいさ。未だに信じられないよ。この素晴らしいチャンスに恵まれたことが無駄にならないよう、これからも努力を続けていくよ」



