違和感をも許容する
独自の音楽性
――作詞、作曲、プロデュースは全てTKさんが手がけているそうですが、楽曲制作はどのようなプロセスで行っているんですか?
TK「僕が曲の中枢部分をつくって、アレンジはそれぞれで構築していくという感じです。僕がつくったデモを三人で再現することもあるし、音を出しながらフレーズを探って、パズルを組み合わせるように楽曲を再構築していくこともあります。また、僕が音のイメージを二人にざっくり伝えて、好きに演奏してもらい、それに対して僕から何か提案したりすることもあります。本当に様々ですね」
――徐々に構築する方法を取っているから、展開やリズムが次々と変化していく楽曲構成になるのでしょうか?
TK「最初から展開を変えようと思っているわけじゃなくて、制作段階で何らかのフレーズがハマったときに、それを生かしているんですよ。曲調の変化に違和感を覚える人もいるかもしれないけど、ハマったときの違和感が、時雨の枠に納まっていればいいと思うんです。そんなときは多少無理があっても、そのまま曲として完成させています」
――“時雨らしい音”のイメージに合わせて音を探っていくんですね。
TK「そうですね。でもそれは僕の中にしかない感覚だし、常に明確なイメージがあるわけでもないんですよ。そこは楽曲に導かれる部分でもあるので、“これが時雨のテイスト”と具体的な言葉で表すのは難しいです」
――345さんやピエール中野さんも、“時雨らしい音”をイメージしながらアイディアを出していくんですか?
ピエール中野「そこは、あまり意識したことないです。僕の場合、そんなに引き出しも多くないんで、とりあえず思いついたことは全部投げていますね。それをTKがまとめていくんですよ」
345「私の場合、“コレどう?”みたいにアイディアを出すことはあまりないです」


