廣山哲史と廣山陽介の双子兄弟からなる、RYUKYUDISKO。出身地である沖縄の音楽を、ダンス・ミュージックやロックといったフィルターにかけ、唯一無二のサウンドに紡ぎ上げているテクノ・バンドだ。ライブやDJ活動も精力的に行っている彼らは、大型ロック・フェスやDJツアーで全国を駆け巡り、そのエネルギッシュなパフォーマンスで、ファン層を拡大している。
そんなRYUKYUDISKOが、前作『INSULARHYTHM』から2年ぶりとなる、通算4作目のアルバム、『pleasure』をリリースした。本作で彼らは、多和田えみ、iLL、MEG、SAWAら9組のアーティストをフィーチャー。参加アーティストと自身の持ち味を融合させながら、陽気でトロピカルなエレクトリック・ポップ、遊び心と攻撃的なビートが共存するダンス・トラック、憂いを帯びた切ないボーカル曲など、実にバラエティー豊かな15曲を展開している。
多彩なコラボレーションを通して、RYUKYUDISKOの次なるステージを提示した『pleasure』。その制作誕生背景について、RYUKYUDISKOの二人に話を聞いた。
——前作『INSULARHYTHM』から約2年ぶりのアルバムとなりますが、今作『pleasure』の制作には、実質どの位の時間を要しましたか?
廣山陽介(以下、陽介)「古い曲で言えば、前作『INSULARHYTHM』の後すぐにでき上がったものもあります。その後シングルのリリースもあったので、制作期間は、丸2年ということになりますね」
廣山哲史(以下、哲史)「自分のDJでプレイできるような、現場感覚を生かした曲もつくりましたね。参加アーティストとのスケジュール調整もあったので、制作には2年かかったけど、結果的に温めて温めて完成したアルバムになったと思います」
――なるほど。では、そんな『pleasure』のコンセプトを教えてください。
陽介「前作『INSULARHYTHM』を通過した上で、歌ものやフィーチャリングをさらに進化させたアルバムにすることが、『pleasure』の基本路線でした。でも、イメージしていたものをそのまま形にできるとは思っていなかったんで、制作中に軌道修正しつつ、ビジョンを明確にしていきましたね」
哲史「音楽をやっている以上、いろんなことに挑戦したいし、作品にもっと幅を持たせたいという思いがありました。それに、より多くのリスナーに届けたかったんで、そのためには歌ものやロック、クラブなど様々な要素が必要だと思ったんです。それに、一般のリスナーは歌を聴く耳になっていると思うので、日本語の歌詞にすることも大事だろうと思いましたね」
――実際に本作は、多彩なフィーチャリング・アーティストを迎えた、ボーカル曲中心のアルバムになりましたね。
哲史「いろんなアーティストをフィーチャーしましたが、どのアーティストも元々好きだったんですよ。いつか一緒にやってみたいと思っていた人たちとコラボできたので、彼らに対するリスペクトの気持ちが、曲に表れているかと思います」
陽介「でも実は、歌ものの割合は半分くらいなんですよ。でも、声ネタが入っている曲や、歌心のあるアレンジのトラックもあるので、歌ものが中心という印象を受けるのかもしれません。あと、“RYUKYUDISKO=テクノ”というイメージがあると思うので、それを念頭に置いて聴くと、さらに歌もののインパクトは強いかもしれませんね」
――これだけ個性豊かなアーティストをフィーチャーすると、制作で苦労した点もあったんじゃないですか?
陽介「一番大変だったのはフィーチャリングもののレコーディング・スケジュール調整でしたね。詞と曲が先に完成していてボーカルのイメージも思い浮かんでいたけど、誰にお願いするかがなかなか決まらず、そこにも時間がかかりました」
哲史「作曲はともかく、作詞に関しては昔からやっていたわけではないので、苦労しました。でも、詞をつくっている最中は夢中になってましたね」


