skrew kid 穏やかな空気を包み込んだ、ローファイ・レイドバック・ミュージック
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 名古屋を拠点に活動するポスト・ロック・バンド、ALL OF THE WORLDのメンバーである、YOSHIHIRO TSUCHIE。彼がバンドと並行して行っているソロ・プロジェクトが、skrew kid(スクリュー キッド)だ。'05年にファースト・アルバム『Speak Slowly』を発表し、ダンサブルかつエレクトリックなALL OF THE WORLDのサウンドとはひと味違う、ローファイで緩やかなインスト曲を展開している。そこで、まずはskrew kidの目指す音楽性について尋ねてみた。

「バンドでは、ダンス・ミュージックを意識していますが、その流れを汲みつつ、もっとテンポが緩くて、間のある音楽をやりたいと思い、skrew kidを始めました。あまりつくり込みすぎず、未完成な粗さが残っていて、体を揺らして聴ける音楽が好きなので、skrew kidでは、そんな自分が聴きたいと思えるものを、ライフワークとして制作したいと思っています」

そんなskrew kidの約5年ぶりとなるセカンド・アルバムが、ここにご紹介する『room tapes』だ。クラシック・ギターやローズ・ピアノの楽器音と、打ち込みのビートを軸に、シンプルなメロディーのループで構成された本作。まるで、穏やかな休日の雰囲気をそのまま閉じ込めたかのような、素朴で優しいサウンドに満ちた作品だ。その収録曲は、どのように形にしていったのだろう?

「外でお茶をしている時とかにイメージを膨らませて、それがある程度形になってから、絵を描くように音を具現化させていく感じです。実際に録音してみると、音の質感が変わってくることもあるので、そこからまた新たにイメージを膨らませていくこともあります。それと、前作よりも踊れる作品にしたいと思ったので、多少ビートも入れました」

オープンリールやテープ・エコー、テープ・レコーダー等、デジタル主流の現代には珍しい機材を用いて制作された本作。レコーディングの際は、録音した音をアナログのオープンリールで再生し、それを、細かなノイズも含めて、ハイビットでデジタル録音するというプロセスを繰り返し、心地よく聴こえる音の質感を探っていったという。

「デジタル・レコーディングだけでは、、すごくツルっとした音になるというか、楽器の持つキャラクターが消えてしまう気がするんですよね。それをまた、ザラついた音に加工するのは嘘くさいし、抵抗があったんです。ノイズも含めて、その時に偶然生まれた音が好きなので。それに、できるだけ使う音を少なくしたかったので、存在感のある音ができれば、一つ楽器を減らせるとも思いました」

風通しのよい軽やかさと、味わい深さをあわせ持つ、日常生活に心地よく馴染む音がつまった『room tapes』。本作は、聴き手のくつろぎの時間を、優しく彩ってくれることだろう。

なお、この『room tapes』に収録されなかったskrew kidの未発表音源を、下記のsoundcloudウィジェットから視聴 / フリー・ダウンロードできますので、アルバムと合わせて、ぜひチェックしてみてください!

Momohiki last night by skrew kid

アルバム情報

room tapes


skrew kid
room tapes
(JPN) dive in! disc / DID-1002

01. life
02. out space
03. affair
04. emind
05. cheap
06. little island
07. frog
08. our room music
09. quick
10. pineapple shower




【LINK】
dive in! disc オフィシャル・サイト
skrew kid MySpace