【須永辰緒による、収録アーティスト&楽曲解説】
ここでは、『須永辰緒の夜ジャズ・外伝~All the young dudes~すべての若き野郎ども』の全収録アーティストと楽曲を須永辰緒氏に解説してもらいました。
01. THE SAX NIGHT
SCRAP JUNCTION
勝手にしやがれの飯島誓と、Bloodest Saxophoneの甲田伸太郎を中心に2006年に結成された、5人のサックス奏者を擁するロックン・ロールオーケストラ。2009年には現メンバーの10人編成となり、これまでに3枚のアルバムを発表。ロックンロールや'60年代のガレージ・サウンドをベースに、ジャズやスカ、タンゴ等、様々な要素を取り入れた、ワイルドなサウンドを展開。「SCRAP JUNCTION」は、本コンピのために新録された楽曲。
「THE SAX NIGHTの作品のジャケットを見た瞬間に、本作への収録を決めました。本作のジャケットのイメージにぴったりなんですよ。実は、噂は聞いていたものの、彼らの音を聴いてなくて、ディレクターから紹介されたんだけど、案の定ど真ん中でしたね」
02. TRI4TH
BMWの女
つくり込まれた楽曲と確かなテクニックに裏打ちされた、迫力あるライブ・パフォーマンスに定評のある、2006年に本格始動した5ピース・バンド。2009年3月には須永辰緒の主宰レーベルDISC MINORからアナログ・シングル『TRI4TH plus EP』(「BMWの女」収録)をリリースしているほか、多数のコンピレーションやトリビュート・アルバムに参加。さらに、脚本・三谷幸喜、主演・香取慎吾、音楽監督・小西康陽のミュージカル『TALK LIKE SINGING』に出演するなど、多方面で才能を発揮している。
「TRI4THは、若いけど実力者で、つい最近まで、NYのブロードウェイや日本で行われていた舞台、『TALK LIKE SINGING』に、ハウス・バンドとして出演していていました。このシーンで、2、3番手に飛び出てくる可能性のあるバンドですね」
03. JABBERLOOP
TIME PARADOX
2004年に結成された、5人組クラブ・ジャズ・バンド。2007年にニック・ウェストン主宰のMUKATSUKU RECORDSより12インチEP 『UGETSU』をリリース。同年、1stアルバム『and infinite jazz...』でメジャー・デビューを果たした。その独自の音楽性は海外でも評価が高く、ジャイルス・ピーターソンやJAZZANOVAのユルゲン、パトリック・フォージら多くのトップDJがプレイ。本コンピには、新曲の「TIME PARADOX」を提供。
「JABBERLOOPも、若いのにキャリアがあって、堅実な演奏をするバンドですね。アレンジ力のあるメンバーがたくさんいるので、彼らのアルバムは聴いていて楽しいですよ」
04. EGO-WRAPPIN'
Nervous Breakdown
1996年に大阪で結成された、中納良恵(Vo / 作詞作曲)と森雅樹(G / 作曲)からなるユニット。 2000年に発表した4thアルバム、『色彩のブルース』がロング・ヒットを記録。 戦前のジャズやキャバレー音楽、昭和歌謡を消化し、現代的なクラブ・ミュージックの感覚も取り入れた独自の世界観は、クラブ〜ポップ・シーンの枠を越えて、幅広いリスナーから支持されている。「Nervous Breakdown」は、『色彩のブルース』の冒頭を飾る一曲。
「僕は、EGO-WRAPPIN'が大好きで、彼らの曲を日本一かけるDJなんですよ。世界中で最もお気に入りのアーティストは、多分EGO-WRAPPIN'だと思います。本人たちはジャズをやっているとは一言も言いませんが、勝手に仲間へ引き入れたんです(笑)」
05. Bloodest Saxophone
キッスをしようぜ!
1998年に甲田伸太郎を中心に結成された、6ピース・バンド。通称ブラサキ。一発録りのライブ感あふれるサウンドをつめこんだ1stアルバム『Bloodest』以来、これまでに6枚のアルバムを発表している。そのほかにも、トリビュート・アルバム『HEDWIG AND THE ANGRY INCH TRIBUTE』や、m-floのアルバム『ASTROMANTIC』に参加するなど、幅広い活躍を見せている。「キッスをしようぜ!」は、本コンピのための新録曲。
「Bloodest Saxophoneもディレクターから紹介してもらいました。いやに味がある人たちで、語弊があるかもしれないけど、本作の中では、三枚目担当というか、句読点になる曲だと思います。アルバムとして、そういう楽曲が必要だったんですよね。ライブも迫力があって、すごく良いんですよ」


