ニコニコ動画やYouTubeに集まる、新しいタイプの音楽が今大人気です。特に“初音ミク”をフィーチャーするクリエイターの盛り上がりは、ハンパじゃありません! その中でもぐんを抜いて人気なのが、コンポーザーのryoを中心とするクリエイティヴ・ユニット、supercell。代表曲「メルト」をはじめとする楽曲のニコニコ動画総再生回数は、なんと2,000万回以上! ファースト・アルバム『supercell』も、10万枚超えのセールスを記録しているブライテスト・ホープです。
そんなsupercellが、8/12に新曲「君の知らない物語」でメジャー・シングル・デビューを果たします。それを祝して、LOUD8月号(176号 / 7月25日発売)の表紙をsupercellに飾ってもらいました! ここでは、ryoさんのインタビュー番外編をお送りします。本誌掲載のロング・インタビューも、ぜひぜひお楽しみくださいね!
――supercellの大盛況を受けて、今どんなことを感じていますか?
「意外で仕方ないですよ。こうやってインタビューを受けていても、“自分でいいんですか?”って思いますし(笑)」
――ニコ動に曲をアップし始めた頃に、“ここから音楽家としての成功をつかんでやる!”、みたいなことは考えなかったんですか?
「全然、全然(笑)。友達間で、“ニコ動で1位を取る!”“お前が取れるわけないじゃん”みたいな、それぐらいのノリでした。話のネタを提供していたぐらいの感覚ですね」
――supercellは作曲者のryoさんと複数のイラストレーター、デザイナーからなるユニットとのことですが、どのようなスタンスで制作を進めているんですか?
「仲の良い友達が自然と集まった時の、“じゃぁ、どっか行く?”みたいな、ユルいノリでいつもやっています(笑)。今回は三輪士郎さんがCDのイラストを、特典のステッカーはredjuiceさんが描いてくれました。デザイナーは宇佐義大さんです」
――シングル「君の知らない物語」は、TVアニメ『化物語』のテーマ・ソングに起用され、大きな話題を巻き起こしていますね。カップリング曲の「LOVE & ROLL」も、劇場アニメ『CENCOROLL』(池袋テアトルダイア、テアトル梅田にて8/22より公開)のテーマ・ソングになっていますが、アニメ作品からの印象を、両曲の制作にフィードバックさせもしましたか?
「『化物語』をトレースしたような歌詞だと、原作者の西尾維新さんが楽しめないだろうと思って、「君の知らない物語」では、舞台だけを借りた別のお話をつくりました。『CENCOROLL』の監督、宇木さんは、逆にそういうのが好きじゃないみたいで、“好きにやっていいよ”と言われました。だから歌詞にトレースしたものはないんですけど、『CENCOROLL』の“ROLL”をトレースして、「LOVE & ROLL」というタイトルにしてみました」
――今では中川翔子さんの楽曲提供&サウンド・プロデュースをはじめ、オーバーグラウンドな活躍をしているryoさんですが、今回メジャーなシンガーでも、初音ミクでもなく、ネット発の歌い手、ガゼルことnagiさんを2曲にフィーチャーしたのは、どんな思いからですか?
「一度歌ってもらったことがあるから、つくりやすいというイメージがあったのと、彼女の歌声にひかれて一緒にやってみたかったという気持ちの、両方ですね。“この人の声で自分の曲をつくったら、結構いけるんじゃない!?”みたいなことを、何となく昔から思っていたんです(笑)」
――今作の制作中にチェックした新譜はありますか?
「ここ1ヶ月ぐらい、忙しくて新譜をチェックできていないんですよね。だから、最近聴いたのは、BOOM BOOM SATELLITESと、Green Day、あと今回ベースを頼んだ高間有一さんのバンド、GRiPぐらいなんです。ようやく落ち着いたから、これからいろいろとチェックします」
――音楽以外で最近ハマっていることはありますか?
「夜に歩くことですかね。音楽をつくり続けていると、身体を動かさなくなっちゃうじゃないですか。だから健康のために歩いています(笑)。最近、アディダスのランニング・シューズを買ったんです。これまでランニングシューズって買ったことがなくて、今は履くだけで嬉しくて、楽しくて。近所に川があるんですけど、その川沿いを毎日5キロ歩いています」



