'05年に、サウス・ウェスト・ロンドン出身の幼なじみ、ロミー(Vo/G)、オリヴァー(Vo/B)、ジェイミー(Beats/Sample)、バリア(Keys/G)の四人が結成したロック・バンド、ザ・エックス・エックス。まだ平均年齢20歳という若さの彼らは、現在英米の音楽シーンで高い注目を集めている、期待の新星だ。'09年、XL傘下のYOUNG TURKSと契約を結び、8月にシングル「Basic Space」と「Crystalised」を連続リリースするやいなや、その余分な音を一切排したミニマムなプロダクションと、20歳とは思えぬメランコリックなサウンドで、一気に新人サーキットのトップに躍り出ている。
そんな彼らのデビュー・アルバム『エックス・エックス』が、日本でもリリースされる。海外では、主要音楽メディアが掛け値なしで、こぞってプッシュしている注目作だ。気になるその内容は、ロミーとオリヴァーの淡々としたツイン・ボーカル、シンプルを極めたギターとベース、そしてリズムボックスのようなビートのみで構成された、はかなくも美しい、シリアスな楽曲群が詰まったものとなっている。
新人らしからぬ達観した音世界が味わえる『エックス・エックス』。本作の内容について、メンバーのオリヴァー(写真左)に話を聞いた。
――あなた達は、みんな同じ学校に通っていた幼なじみだそうですが、ザ・エックス・エックスを結成したきっかけは、何だったんですか?
「僕らは保育園の頃からみんな一緒で、3歳の頃から知り合いなんだ。で、16歳になった頃、自然な流れでバンドを組むことになった。ちょうど音楽にハマり始めた時期で、僕らも実際に音楽をやってみようって思ったんだ。そして、僕とロミーがつくった曲をライブでも演奏できるように、まずはバリアが加わって、その一年後にジェイミーが加入した」
――ザ・エックス・エックスというバンド名の由来は何ですか?
「このバンド名は、音楽をつくり始める前から決まっていたんだ。“X”は、アートワークとして工夫しやすい形だから、ビジュアル的にいいと思ってね。実際にこのバンド名で活動を始めてからは、読み方が不明確な部分も気に入ったよ。人によって“キス・キス”とか、“ダブル・エックス”とか言い方が違ったり、ローマ数字の“20”にも見えたりする。ミステリアスなバンド名なんだよね」
――確かに、この名前を最初に目にした時は、読み方に迷いましたよ(笑)。で、バンド結成当初は、ピクシーズやワム!をカバーしたりしていたそうですが、みんな音楽的趣味がバラバラなんですか?
「そうだね、みんなバラバラだ。僕が思うに、僕らのつくる音楽は、メンバー全員の趣味が交わる中間点のようなものさ。ジェイミーはエレクトロニカが好きで、バリアはダブステップやヒップホップが好きで、ロミーはフォークやディスコ(笑)。そして僕は、R&Bが好きかな。でも、僕ら全員がリスペクトしているアーティストもいるよ。例えば、ココロージー。彼女達は、僕らの好きな様々な音楽スタイルを、全てカバーしているよ」
――ちなみに、あなた達はその音楽性から、ヤング・マーブル・ジャイアンツやジョイ・ディヴィジョンといったバンドとも比較されることが多いですよね。彼らからの影響というのは、実際にあるんですか?
「実は、ヤング・マーブル・ジャイアンツは、比較された時に初めて知ったバンドだった。ジョイ・ディヴィジョンの名前も、よく出されるね。ヒドいバンドと比較されるよりはいいから、不満には思っていないよ。ただ、多くの人から愛されているジョイ・ディヴィジョンのようなバンドと比較されるなんて、ちょっと危険だなって思う」


