'06年にデビューEP「Pop The Glock/Ready To Uff」をリリースするや、フレンチ・エレクトロの新星として一躍脚光を浴びたアフィ。ジャスティスらと共に、ED Bangerレーベルの人気アーティストとして活躍する彼女は、1987年生まれの、若きエレクトロ・ポップ・プリンセスだ。「Pop The Glock」リリース後は、「Hot Chick/In Charge」('06)、「F1rst Love」('07)といったオリジナル・EP/シングルを発表するかたわら、ジャスティスやミスター・オワゾらレーベルメイトの楽曲にゲスト参加し、話題を提供。現在は、その個性的なMC/ボーカルとキュートな容姿から、彼女のMySpaceトータル楽曲再生回数が1700万回を、YouTubeの再生回数が1000万を突破するほど、注目される存在となっている。
そんな彼女が、待望のデビュー・アルバム『セックス・ドリームス・アンド・デニム・ジーンズ』をリリースした。プロデューサー陣に、ED Bangerからフィーズ、ミスター・オワゾ、セバスチャンを、さらにマドンナとの仕事で知られる、フランス音楽界のベテラン、ミルウェイズを迎え制作した、注目作だ。その内容は、「Pop The Glock」、最新シングル「MC's Can Kiss」、ファレル・ウィリアムスをフィーチャーした「ADD SUV」に代表される、彼女らしいエレクトロ・ポップから、バンド・サウンドに挑戦したタイトル曲までを配した、カラフルなものとなっている。
時代が生んだ新たなポップ・アイコン、アフィの魅力が詰まった『セックス・ドリームス・アンド・デニム・ジーンズ』。本作の内容と彼女の音楽観について、4月に来日した本人に、対面で話を聞いた。なお彼女は、8月にサマーソニックで再来日することが決定している。
【エレクトロとの出合い】
ーーあなたは、フロリダ生まれ、一時香港育ち、そしてパリで音楽活動を開始、というインターナショナルな生い立ちをお持ちですが、どういう少女時代を過ごしてきたんですか?
「まるで放浪の民みたいだったわね(笑)。でも、場所を転々とする人生しか知らないから、私にとってはそれが普通の生活だった。父親も出張することが多くて、常に家を空けていたから、こういうものなんだって思いながら育ってきたの」
ーーちなみに、ご両親はどこの出身なんですか?
「父親はイギリス人で、母親はアメリカ人よ」
ーーそういった環境の中、あなた自身はパリに落ち着いて、そこで音楽活動を始めたわけですが、パリがあなたの肌にあった理由は何でしたか?
「もともとは、当時パリに住んでいた父親に会いに行ったことがきっかけだったんだけど、そのままパリに居座ってしまったのよね。なぜかパリに引き込まれてしまって、去ることはなかったわ」
ーー音楽に興味を持ったのは、パリに行ってからのことだったんですか?
「いいえ。昔から音楽は好きだったから、パリに刺激されて音楽活動を始めたってことでもないわね。でも、パリに来てから、偶然曲を書くタイミングに恵まれて、「Pop The Glock」('06)を出して、その後はトントン拍子...でもないけど、今の自分がいるのよ」
ーー子供の頃は、どんな音楽を聴いていたんですか?
「本当に幼い頃は、父親が聴いていた音楽を聴いていたわね。ピンク・フロイドとか、ボブ・マーリーとか(笑)。でも、11歳の頃にヒップホップと出合って、それからしばらくはヒップホップが好きになった。ボーン・サグスン・ハーモニーとか、そういうヤツ。あの頃の私は、ギャングスター系が好きだったのよ(笑)」
ーーでは、エレクトロが好きになったきっかけは何でしたか?
「パリに行くまで、私はエレクトロなんて全く聴いたことがなかった。その頃は、バンドがやっている音楽の方が好きだったわね。でも、パリで偶然エレクトロと出合って、“コレは未来のサウンドだ!”って思ったのよ。テクノロジーを使うことによって、可能性は無限大になるってことを発見したの」


