SCISSOR SISTERS

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SCISSOR SISTERS インタビュー/LOUD116号

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SCISSOR SISTERS
Scissor Sisters

UNIVERSAL / UICP-1


NY最先端はグラム・ディスコ?

今のシーンは攻撃的か内省的な音楽のどちらかばかりで、楽しく踊ったり、心から喜びを感じられるような音楽が少ないと思う。僕らはオーディエンスとのつながりを大事にする音楽をやりたいんだ。

 UKチャートでデビュー・アルバムがトップ10にランク・イン、NMEの表紙を飾り、あのグラストンベリー・フェスティヴァルにも出演を果たしたNY出身の5人組、それがシザー・シスターズだ。ピンク・フロイドの「Comfortably Numb」のカヴァーがピート・トンに気に入られブレイクした彼らは、今最もファッション・ピープルに愛されているダンス・ロック・バンドとも言える。ラウド初登場ということで、インタビューに答えてくれたデル・マルキスに写真右からメンバー紹介をしてもらった。
「僕はリード・ギターのデル・マルキス。出身はNYで、音楽を始める前は家具デザインの勉強をしていた。ケーキが大好きで、楽屋ではいつも1人静かにケーキを食べてるね。メンバーの中で一番おとなしいよ(笑)。ドラムのパディー・ブームもNY。彼はグラフィック・デザインを勉強していた。性格は自由奔放で、パンクとヒッピーが融合したような奴だよ。ヴォーカリストでフロントマンのジェイク・シェアーズは、アリゾナ州生まれでシアトル郊外育ち。絶え間なくエネルギッシュな人間(笑)。ベイビーダディはケンタッキー州出身。バンド内で最も音楽に詳しい才能あるミュージシャン兼プロデューサーで、冷静かつ堅実。シザー・シスターズの音楽面の土台づくりを担当している中心人物だよ。ヴォーカル兼ダンサーのアナ・マトロニックは、オレゴン州ポートランド出身。情愛の深い母性的な性格で、とても可愛らしい女性だよ。観客とのコミュニケーション能力にも長けた素晴らしいエンターテイナーだね。彼女はロボットと、透明のプラスチック製のものが好きなんだ(笑)」
 かなりエキセントリックなルックスの彼らだが、これはグラム・ロックの“キャンプ”という考え方の影響なのだろうか?
「実はこの“キャンプ”に関する質問を様々な国々から受けるんだけど、国によって解釈が違うんだ。アメリカでは“キャンプ=ゲイ”だけど、UKでは“皮肉とは違う、知的なユーモア”を意味するんだ。僕らは“キャンプ”の考えよりも、グラム・ロック時代の音楽やパフォーマンス、それからコスチュームから影響を受けてきた。もし僕らの音楽にユーモアがあるとしたら、それは皮肉や誰かを馬鹿にしたりすることではなく、オーディエンスに純粋に楽しんで笑って欲しいという気持ちの方が強いね」
 そんな彼らにバンドの方向性を尋ねたところ、こんな答えが返ってきた。
「僕らはデヴィッド・ボウイのように何十年も活動を続けられるような息の長いバンド、そしてベックのようにアルバムごとに新しいことに挑戦するアーティストでありたい。今のシーンは攻撃的か内省的な音楽のどちらかばかりで、楽しく踊ったり、心から喜びを感じられるような音楽が少ないと思う。僕らはオーディエンスとのつながりを大事にする音楽をやりたいんだ」
 ロック寄りな曲であろうと、ダンス・ナンバーであろうと、リズムの利いたダンサブルなサウンドを作っていきたいと語る彼らのサウンドは、懐かしくも新しい。来日の噂もありで、チェック度★★★★★★★★★★