!!! インタビュー/LOUD147号
大ブレイク中! NYダンス・ロックの王者
“チック・チック・チックの三作目が、オリコン総合チャート36位に初登場(2/4現在)”というニュースが飛び込んできた。オリコン総合チャート50位圏内にランクインする洋楽といえば、美メロSSWや名曲コンピ、たまに正統派ロックという印象が強い。そんなチャートに、NYアンダーグラウンド出身のファンク・ロック・バンドがランクインしたというニュースを聞いて、喜ばずにはいられなかった。チック・チック・チックのラディカルな音楽性が、多くの人に受け入れられたのは実に素晴らしいことだ。
最新アルバム『ミス・テイクス』のインスピレーション源に迫るべく、ここではドラムスのジョン・ピューに、メール・インタビューでスポットを当ててみよう。まずは、最近のお気に入りについて聞いてみた。
「チャールズ・ミンガス『Blues & Roots』、ヴァリアス・アーティスツ『Wizards Of The South Side』、エディ・ケンドリックス『People...Hold On』」
なるほど。ジョンはジャズ、ブルース、ソウルがお気に入りなわけだ。チック・チック・チックの微妙にクロいグルーヴは、こんなところから出ているのかも。続いて、新作レコーディング中に聴いていた音楽を教えてもらった。
「ブラック・サバス、ブラック・ウフル、ブラック・フォーク、ブラック・ロブ」
ヘヴィー・メタルにレゲエにパンクにヒップホップ? んー、真面目に答えてくれたんだろうか(笑)? どれもアーティスト名が“ブラック”で始まっているってのが気になる。チック・チック・チックはジョーク好きってことと、何か特定の音楽にインスパイアされたりはしないってことが、この答えからは分かるけど。そもそもジョンの趣味は、バンドにどのくらい影響を与えているんだろう?
「オムレツのパセリくらいかな」
中心メンバーの一人にしては、控えめなお答え。でも、気が利いている。ちなみに新作中で、最も気に入っているのは、タイトル・トラックの「Myth Takes」なんだそうな。
最後に、“リスナーにひとことください”って書いたら、こんな答えが返ってきた。
「『ミス・テイクス』を睡眠中に静かに聴いてみて。君の潜在意識に働きかける、ちょっとしたプログラミングを施してあるから!」
それは興味深い。でも、聴きながら眠るのはかなり難しそう。だって、踊りだしたくなっちゃうから…。
text TAKAHIRO KAWAMURA


