LCD SOUNDSYSTEM

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ディスコ・パンクの真打ちが放つ、いぶし銀のダンス・グルーヴ

LCD SOUNDSYSTEM
Sound of Silver
(JPN) TOSHIBA EMI / TOCP-66659
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スタジオのあらゆる所にアルミホイルを貼りまくった。

 ティム・ゴールドワーシーと共にDFAレーベルを設立し、LCDサウンドシステムとして'02年にリリースしたシングル「Losing My Edge」で、一躍注目の的となったジェームス・マーフィー。2000年代ダンス・ミュージックの一潮流となったディスコ・パンク・サウンドの立役者が、デビュー・アルバムから約二年ぶりとなる新作『サウンド・オブ・シルバー』をリリースした。グラミー賞にノミネートされるなど、前作では高い評価をものにした彼。新作には、どんなイメージで挑んだのだろう?
「俺の中で、前作のアルバム・イメージはどうしても“ベージュ”になるんだ。そのイメージがある中で新作をつくることになったから、多くのバンドが二枚目で苦戦するように、俺も苦悩に苛まれてしまった。そんなとき、精神的にばっちりハマッたのがシルバーだったんだ。それで“シルバーのイメージで行こう”と決心したのさ」
 ということで、タイトルはズバリ“サウンド・オブ・シルバーに。なぜ、シルバーに魅力を感じたのだろう?
「理由はわからないけど、個人的に、単純にハマってしまったんだ。生まれてくる楽曲に“シルバー”のイメージを与えるため、今回はスタジオのあらゆる所にアルミホイルを貼りまくったよ。他にも、シルバーの箱、シルバーの布、銀食器…全てを徹底的にシルバーで揃えたんだ」
 そんな本作の楽曲は、ギラギラというより、むしろいぶし銀に近い、ディープなグルーヴ感を持ったものばかりだ。LCDサウンドシステムの音楽性は、よりヒプノティックな方向へと成長を遂げている。曲づくりで変化した点はあったのだろうか?
「前作同様、昔からのバンド仲間と一緒に曲をつくっただけさ。俺の中にあるダンス+ロックのフィーリングは、この仕事を始めたその日から何一つ変っていないよ。まあ、今回は相棒のテイラー(・ポープ)とドラムのパット(・マホニー)を称えないといけないな。彼らはドリームチームさ」
 今作には、シングル「North American Scum」に象徴されるような、アメリカ人としてのアイデンティティを追う歌詞も存在する。そこには、どんな想いが込められているのだろう。
「最近のアメリカは、すごく変っている。特に、クラブは本当に不思議な状態にあると思う。たまにだけど、マンハッタンを歩いているときよりも、渋谷を歩いているときの方が自由だとさえ感じるよ。アメリカは不思議なところになってしまった」