第6回 建設現場至上主義 編
RAVEMAN(以下、R)「カタカタカタッカチーンカチーン...」
妖精さん(以下、妖)「なにこの音? チンドン屋? 雨漏り? ラップ現象?」
R「違うよ。全然違うよ。メタル・パーカッション(金属楽器)を自作してみたんだよ」
妖「なるほど。インダストリアル・ミュージックに、迫力ある金属音や機械のノイズはつきものだよね」
R「カタカタカタカタッ...カカカッチーン」
妖「う〜ん。迫力はないけど、なぜか昭和の哀愁があるわ、その音(笑)」
R「やっぱりダメかなぁ。せんべい缶とプリングルスの筒箱を並べて、韓国料理を食べる時の金属製の箸で叩いてるだけじゃ...」
妖「そりゃそうだよ! そもそもプリングルスの筒箱って、金属じゃないじゃん(笑)」
R「人の自作楽器を笑うな! 僕だって、建設現場に響くような轟音を出してみたいよ!」
妖「じゃ、実際に現場で働ける?」
R「自慢じゃないけど、年中布団にもぐっている僕が、外に出てブルーカラーな力仕事とかをこなせるわけがない」
妖「うん、わかってたさ。そんな現代の若者に向けて啓蒙する、日本建設業団体連合会のサイトがあるから、紹介するよ。その名も“BUILDUP!”って言って、その中でもBUILDUP MUSICのページが秀逸の出来なんだ」
R「おお! サイト・デザインもBGMも、圧倒的にカッコいい!」
妖「あらかじめ用意されている音を、シーケンサーの中に組み立て(ビルドアップし)て、お好みのループをつくることができるんだよ。その音っていうのが...」
R「ドリル! ハンマー! 重機! 完全に建設現場の音だ!」

(3種類のBPMから一つを選び、音を配置してループをつくります)
妖「ちなみに、メロディーとして用意されている音色は、デトロイト・テクノ / ハウス調です」
R「デトロイト=モーターシティー(自動車産業の街)ってことか。つまり、ブルーカラーの街から生まれ、おシャレでインテリなホワイトカラー層にも絶大な支持を受けた音楽を取り入れることで、インドアがちな若者への現場誘引を表現しているわけだ。芸が細かい!」
妖「そのとおり! 外に出て働く気にならない?」
R「嗚呼、このサイトで音をいじってたら満足しちゃった。もうしばらく、金属音とか聴きたくないわ」
妖「カッチーン!」
■日本建設業団体連合会 BUILDUP!
http://www.buildupper.com/
つづく



