第11回 ストリートよりリアルなストリーム系 編
RAVEMAN(以下、R)「全員、嘘なんだな。騙されないぞ...」
妖精さん(以下、妖)「布団から顔を出しなさい! 今回は、いつにも増して頑固に閉じこもっているが、一体なにが?」
R「ボク、ネットで一般ユーザーのライブ配信を見ていたんだ...(丸まった布団の呼吸穴から、渾身の演技をする大杉漣のような低音ボイスで)」
妖「あぁ。ニコニコ生放送とか、スティッカムとか、USTREAMといった、ライブ配信サイトの普及や、配信ツールが身近になったこともあって、今またアツい状況だよね!」
R「そそそそ」
妖「自宅にいながら、音楽流して、みんなでパーティー感覚を味わったり。かと思えば、配信者のリアルな愚痴を聞いて、負のオーラを共有したり。配信者どうしに、恋愛やら遺恨ドラマがあったり。死神リューク的に言えば、“やっぱり、人間って面白い!”って思えるよ」
R「そう。面白いんだ。毎日24時間、どこかで面白いことが起きているんだ」
妖「それで、寝る暇もなくて困っているのか?」
R「いや、見ているうちに、“なぜこの人達は、己の生活や内情を、不特定多数の人間にさらけ出しているのか!?と”いう疑念を持ち始め、次第に“全ては虚構の世界で、全員が、あらかじめ僕が見るのを予測して、逆に隠しカメラで僕の反応を覗き見しているのではないか?”と思えてきたんだ」
妖「それって、思春期の中学生が考えるような発想だよ!」
R「トゥルーマンなんとか? もしくは、電波少年的なんとかってやつ?」
妖「ライブ配信は、メジャーな局では放送できない、または放送するに値しない、ごく個人的な内容こそが醍醐味。背伸びすることなく己の全てを、利益度外視で吐き出す。これこそ自己表現、いわゆる自己表現。その喜びなのです」
R「そうかぁ。社会生活以上に、リアルな現場だと信じたい」
妖「ま~、ごく一部、自分でコントロールできなくなって、日常を壊しちゃう人もいるみたいだけど」
R「ふーん。インターネット中毒の人って大変だね」
妖「それは、あんたも一緒!」




