トモ「大沢さんは、今までにもレーベルを持っていたことがありますよね?」
大沢「あれとは、まったく違うものなんですよ。LDKでは、思いつきでつくった音源をスピーディーに配信できたり、小さい規模でも展開できる点が大きな違いですね。だから、冒険もできるし、考えて考えて追いこんでつくるものと対極のものが出せるんですよ」
トモ「とはいえ、大沢さんのレーベルでもあるわけですから、そこには大沢さん色が出ますよね」
大沢「A&R、プロデューサーとして好みにかなったものを出したいとは思いますね。そこには、LOUDの好みももちろん入ってくるでしょうし。でも、あまりガチガチに決めたくはないなと思っています。エレクトロを出していきたいとか、そういうのは、まったくないですね。ある程度アカデミックなことをやっていきたいとは思っていますけど。僕、クレプスキュールっていうレーベルがすごい好きだったんですよ。で、彼らはコンピレーションの中に、サイバーパンクの作家やブライアン・イーノのインタビューを入れたリ、アンビエントを入れたり、ハチャメチャなことをしていたんです。そういうバランス感覚は参考になりますね。昔のニューウェイブのレーベルには、制約がなかったし、そういうところも好きでした。そういうのをお手本にして、全然ダンス・ミュージックじゃないものも募集していこうと思ってます」
トモ「大沢さんの音源が出ることも、ありえるんですよね」
大沢「ありえますね。っていうか、そういう話にしたじゃないですか(笑)」
トモ「一応、確認の意味で(笑)。もう第一弾は、7月の下旬あたりにリリースが決まっているんですよね」
大沢「はい、CROQUEMONSIEURっていう名前で、僕の変名プロジェクトです」
トモ「これについては、LOUD188号で詳しく語ってもらいますね。最終的に、LDKは、どういうところを目指していきたいですか?」
大沢「ここからスターを出したいですね。幸い僕は、海外に出て行く機会も多いので、そういったところで出会った知り合いの中からでもいいし、日本人の新人の中からでもいいんですけど」
トモ「そういえば、アンダーワールドやケミカル・ブラザーズは、ファンジンだったBOY’S OWN誌から生まれた、JUNIOR BOY’S OWNレーベルからブレイクしているんですよ。そういう意味では、LDKは雑誌のオマケではなく、本格的なインキュベーター機能を持った、インディー・デジタル・レーベルとしてやっていきたいですね。LDK出身のアーティストが、“音楽的にいいから”という理由で、いつのまにかビッグになっていたりするといいですね」
大沢「“いつのまにか”がいいですね」

