DJ HELL

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PROFILE| DJ HELLプロフィール

DJ HELL(DJヘル)
 DJ HELLことヘルムート・ヨゼフ・ガイアーは、ミュンヘン出身のDJ/プロデューサー。20年以上に渡ってDJとして活動するとともに、自身のレーベルInternational Deejay Gigolosを運営する、ジャーマン・エレクトロ・シーンの草分け的存在だ。
 彼がDJとしてのキャリアをスタートさせたのは、'80年代初頭。当時はミュンヘンのクラブを中心に活動し、ニューウェーヴやEBM、エレクトロ、そしてヒップホップをプレイしていた。その後、1992年にベルギーの老舗レーベル、R&Sからリリースした最初の12インチ「My Definition Of House Music」がヒットを記録。クラブ・シーンに広くその名を轟かせた。以降はドイツのDisko Bレーベルを中心にリリースを重ねていった。
 そんな彼の音楽活動において中心となっているのが、International Deejay Gigolosだろう。1996年にスタートしたこのレーベルは、ジェフ・ミルズやデイヴ・クラークら、トップ・アーティストの楽曲をリリースするほか、ミス・キトゥンやフィッシャースプーナー、ヴィタリック、ティガなどの優れた才能を発掘。エレクトロ・クラッシュやニューウェーヴ・リヴァイヴァルの火付け役ともなった。2007年にはレーベル発足10周年を記念したコンピレーション、『CD Ten』をリリース。このCDには、これまでに発表した200以上のタイトルから厳選した、26の名曲が収録されている。
 レーベルのカラーやDJヘル自身の音楽性には、彼がリアルタイムで体感した‘80sニューウェーヴやディスコ、シカゴ・ハウスからの影響が色濃く反映されている。同時にパンキッシュなマインドをあわせ持った独自のサウンドは、オリジナル・アルバム、『Munich Machine』('98)や『NY Muscle』('04)で表現されている。さらに2003年には、USヒップホップ界のトップ・スター、P.ディディの「Let’s Get Ill」をリミックスするなど、その活動はテクノ/エレクトロ・シーンにとどまらない。2006年にはこれまでの代表作に加え、デイヴ・クラーク、ティーフシュワルツ、トーマス・アンダーソンらによるリミックスを収録した二枚組みアルバム、『Größenwahn 1992-2005』をリリース。この作品では、彼がこれまでに歩んだ足跡をたどることができる。
 現在、最も多忙なDJの一人として、世界中を駆け回るDJヘル。そのミックス手腕は、ベルギーのクラブ、FUSEのミックスCDシリーズ、『Fuse Presents Hell』('00)や『Electronicbody -Housemusic』('02)、Fineレーベルの人気シリーズ『Misch Masch』などで知ることができる。
 (Hiroko Torimura)