JOUJOUKA-DJ TSUYOSHI

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JOUJOUKA-DJ TSUYOSHI インタビュー/LOUD134号

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JOUJOUKA
Never Look Back
(JPN) MADSKIPPERS / LKCR-10041

ロックでダンスのパイオニア、時代のキーワードを多分に含んだ意欲作を完成!

ディスコ・パンク/エレクトロ・クラッシュ・ムーブメント以前から、ロックとエレクトロの垣根を飛び越えた音楽性を打ち出してきた、JOUJOUKA。'98年の結成以来三人で活動してきた彼らではあるが、現在のメンバーは二人。日々世界を駆け巡るワールド・フェイマス、DJ TSUYOSHIと、ギター&ボーカルを担うFUNKY GONGによる、バンド形態のオルタナティヴ・プロジェクトとなっている。そんな彼らはゲスト招聘にも精力的で、これまでに浅野忠信や武田真治、THE MAD CAPSULE MARKETSのKYONOをフィチャーし、アンダーグラウンドとオーバーグラウンドを行き来するフレキシブルな活動をしてきた。この度完成させた4thアルバムでは、サンフランシスコからプロテクションのレネと、FUNKY GONGの盟友であるボーカリスト、LINDAをゲストに迎え、より一層ロック・テイストを強めた作風を披露している。ダンス・ミュージックとロックの接近が盛んになってきた今、兼ねてからそこに目を付けてきたJOUJOUKAの二人に話を聞いた。

東京から出てくるものが世界へ。そんな願いをずっと持っているんです。

―前作から約2ぶりの新作リリースとなりますが、この間で得た大きな心境の変化はありますか?
(FUNKY GONG、以下F)「3人でつくっていたのが、今作からは2人。それが大きいかな」
―MITSUMOTOさんが抜けてしまったのは、なぜなんですか?
(TSUYOSHI、以下T)「彼の個人的な事情なんですが、一番の理由は時間がとれなくなったこと。一緒にやりたいのはやまやまなんだけど、仕方ない。だから、僕ら二人でやれることをやってきたのが今作です。ミツモッチャンはマニュピレーティングが得意なので、制作スピードは違いますが、出来たものには満足しているし、音楽的な部分での変化も感じません。ただ、制作方法は、よりロックっぽくなっています。コンピューターのプラグインで処理するだけでなく、外音を取り込んで編集するのがほとんどだったんです」
―ここ数年に起きたシーンの変化で、何か感じることはありますか?
(F)「ハウスやテクノにギターが入ってくるトラックは増えましたよね。ダミ声のロックっぽいボーカルが乗っていたりね。ロックとダンス・ミュージックの差がなくなってきたと感じます」
(T)「それだけでなく、一回りした感じもあるかな。僕らがやろうとしていたことに、時代が追い付いてきた。そういったなか、今までやってきたブレイクスやハウス、エレクトロという要素を凝縮させたのが今作なんです。前作はダンスものが多かったんですが、今回はロック・ボーカルを全面にフィーチャーしました。レネの存在も大きいし」
―プロテクションのレネですね。彼と制作するに至った経緯は?
(T)「彼もエレクトロ・ロックのバンドをやっていて、いつか一緒にやろうと話していたんです。'05年の前半に彼が日本に遊びにきていたので、その時「Nevere Never」と「Gotta Keep It Up」を制作しました。僕らがつくっておいたデモに、歌を入れてもらったんです。歌詞も、彼がその場でつくっちゃって。あと、他にもゲスト・ボーカルとしてLINDA君を招いています。」
―「Never Look Back」に参加していますね。以前TSUYOSHIさんが手掛けた『NUDE:NUMANOID MIX CD』の収録曲「Something Is Wrong?」では、FUNKY GONGさんと共演していましたね。
(F)「彼はミクスチャー・バンドでツアーをまわったりしている、九州の地元仲間なんです。「Something Is Wrong?」をつくるにあたって、彼にボーカルをオファーしましたんですが、10年ぶりの再会だったんですよ。その時にJOUJOUKAへの参加も以来したんです」 ―「Never Look Back」は、アルバムのタイトルにもなりましたが、ここに込めた特別な思いはありますか?
(T)「“前向きにいこうよ”という願いですね。'80sリバイバルの影響でエレクトロ・クラッシュが流行ったのも、どちらかと言うと振り返る行為じゃないですか? そういった動きが一段落して、これから自分達はどうしたいのか。世の中にあるきな臭い問題も全部含めて、前向きにいこうよという思いですね」
―また、収録曲には「Never Never」や、「Don't Touch Me」といったカバー曲もありますね。
(T)「カバーって、楽しいんですよね。この曲をこうしたら楽しいんじゃないかという興味本位が本格化した曲なんです。「Never Never」は、 '80sのUK ニューウェーブ・シーンの代表的バンド、レッド・ノイズのカバーで、「Don't Touch Me」は'80sのUK ハードロック・バンドであるバッジーの「Breadfan」のカバー。「Breadfan」はメタリカのカバーがヒットした曲なんですよ」 ―「Breadfan」をカバーして、「Don't Touch Me」を制作しようと思った経緯は?
(F)「ハードロックなんだけど、わかりやすいメローディーで、昔から好きな曲だったんです。ただ、原曲と全く違う感じになってしまったんですけどね(笑)」
(T)「カバーする以上、ぶっ壊したいって思いもありました。結局拝借したのは、歌詞とメロディーだけ。カバーと言うか、リミックスと言うか。タイトルまで変えちゃっているし(笑)」
―では、「Never Never」は?
(T)「歌詞がエレクトロな感じで好きなんです。原曲はドラムンベースぐらい早い曲なんですけど、それを130BPMぐらいに落とし、ベースラインも、そのままピッチダウンして聴いてみたらファンキーだったので」
―DJらしい遊び感覚から生まれた曲なんですね。
(T)「そうですね。最初から全く違うものにしようと思っていたんですけど、成功したかな。JOUJOUKAは、DJである僕らが持っているロック・バンド。2メニーDJsがソウルワックスを持っているようにね」 ―ジェームス・チャンスの「No NY」からタイトルをとった「No Tokyo」では、東京を皮肉りつつ、曲に切実な想いを込めたそうですね。
(T)「文句を言っているんですけど、東京でしか出来ないこともある。東京から出てくるものが世界へ。そんな願いをずっと持っているんです」
―そのコンセプトは、1stアルバム『New Asians』から変わっていないんですね。
(T)「僕が一人で言っていても仕方ないんですが、そういう精神はずっと持っていなければならない。もうちょっと東京としての音楽を追い掛けて欲しい。イベントは多いけど、いまだに外タレ・オンリーだったりするからね。海外の大きなイベントに日本人がたくさん交じっていてもおかしくない。スタイルのある連中は沢山いるんですが、情報がないだけなんですよね」
―今後はリリース・ツアーも控えていますね。最後にメッセージをお願いします!
(T)「たまにゲストが入ったりといった飛び道具もつかうんで、その辺も期待していてください。まだまだJOUJOUKAはプロセスの段階なんですが、これからもやり続けていきます」