JUNO REACTOR

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JUNO REACTOR インタビュー/LOUD153号

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進化し続けるサイケデリック・ミュージック界の巨匠


 先日のフジロックにて、ホワイト・ステージの大トリを堂々と務めた、ジュノ・リアクター。英国人コンポーザー、ベン・ワトキンス率いるPSYトランス・シーン出身のスーパー・バンドだ。20年以上に渡って音楽活動を続けてきた彼らは、トランスに限定されない幅広い音楽性を武器に、世界中のオーディエンスから支持を集めている。映画『マトリックス』、『ブレイブストーリー』のサウンドトラック制作指揮者として、ご存知の方も多いだろう。
 そんなジュノ・リアクターのライヴを楽しめるDVD作品『JUNO REACTOR LIVE -AUDIO VISUAL EXPERIENCE-』がリリースされた。今作には、昨年10月に品川ステラボールで行なったパフォーマンスを収録。南アフリカの伝統音楽を継承するパーカッション・クルー、アマンポンド、'80年代USロック・シーンを支えた激テク・ギタリスト、スティーブ・ステーヴンス、UK音楽シーンで異彩を放つラガMC、ゲットー・プリーストなど、多国籍かつジャンルレスな個性派ミュージシャンたちを招聘して、サイケデリックな音世界を表現している。ベン・ワトキンスに、このライヴで印象的だった瞬間について聞いてみた。
「パーカッショニストのマビが祈りを捧げて歌うところだね。彼は子供を二人亡くして傷心していたから、子供をヒーリングするというテーマの「Zwara」でお祈りすればと提案してみたんだ。彼の気持ちや死に対する考えの全てが表現されていたと思う。実はあの日からマビに変化がおきてね。彼は健全な生活が送れるようになったんだ。ライヴが彼を浄化したんだろう。まさにマジカルな出来事だった」
 ジュノ・リアクターは現在、ニュー・アルバム『Gods & Monsters』制作の最終段階を行なっているという。どうやら新作では、バンドのネクスト・レベルを表現しようとしているようだ。
「新作では、レゲエやダブ、ドラムンベースなどのテイストを積極的に取り入れている。歌モノが多いのも特徴かもしれない。トランスはつくっていない。なぜなら、今はもっと面白いと感じる音楽がたくさんあるからだ。音楽は様式化されると面白みがなくなってしまう。その点に注意して、常に音楽性の変化を心がけているつもりだ」
 ダンスミュージックの英雄は、決して挑戦を諦めない。まずはDVDで、その勇姿を確かめて欲しい。

interview & text SOICHIRO NAITO