THE ORB

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PROFILE| THE ORBプロフィール

THE ORB(ジ・オーブ)

 イギリス出身のプロデューサー/DJ、アレックス・パターソンが率いるエンビエント/エレクトロニック・ミュージック・プロジェクト。'80年代末に“アンビエント・ハウス”と呼ばれるトリッピーなサウンドを発明し、その後のクラブ系チルアウト/アンビエント・ミュージックに多大な影響を与えた。
 もともとパンク・ロック少年だったアレックス・パターソンは、幼なじみのユースが在籍していたバンド、キリング・ジョークのローディーなどを行い、彼らと行動を共にする仲だった。その後、E’G RECORDSでA&Rの仕事をしながら、エレクトロ・ヒップホップやハウスの洗練を受けた彼は、ユース、ブリリアントのメンバーだったジミー・コーティーらと一緒に、DJや曲づくりを開始。'80年代後半には、アシッド・ハウス/バレアリック・クラブのセカンド・ルームで独自のトラックやDJミックスをプレイし、好評を博すようになっていた。
 そんな自分たちの音楽を作品化すべく、パターソンとユースは1989年にレーベル、WAU!/Mr.Modoを設立。パターソンとコーティーはジ・オーブ名義で、「Kiss EP」と「A Huge Ever Growing Pulsating Brain That Rules From The Center Of The Ultraworld」をリリースした。中でも、トランシーなビートレス・ハウス・サウンドにミニー・リパートン「Loving You」をミックスした「...Ultraworld」は評判となり、スマッシュ・ヒットを記録。注目アーティストとして、メジャー・シーンに躍り出た。
 その後、コーティーは、ビル・ドラモンドと共にThe KLFの活動を本格化させたため、ジ・オーブを脱退。パターソンはユースと共に「Little Fluffy Clouds」('90)をリリースし、ヒットさせた。さらに彼は、翌年2枚組デビュー・アルバム『The Orb's Adventures Beyond The Ultraworld』('91)を発表。ハウス/ヒップホップの手法をベースに、ダブ、エスニック・サウンド、プログレッシヴ・ロック、環境音楽、民族音楽などを融合したサイケデリックな音楽性を披露し、その評価を不動のものとした。なお、この時期の彼は、The KLF『Chill Out』、システム7『System 7』、プライマル・スクリーム「Higher Than The Sun」などの制作にも関わっている。
 翌1992年には、1曲40分のシングル「Blue Room」をリリースし話題をさらうと、セカンド・アルバム『U.F.Orb』を発表。全英アルバム・チャート1位という快挙を成し遂げ、UKダンス・ミュージック・シーンの頂点にのぼり詰めた。
 以降、伝説となったグラストンベリー・フェスティバルでのプレイ等をまとめたライブ盤『Live 93』('93)、ドイツ人プロデューサー、トーマス・フェルマンと組んだ『Pomme Fritz』('94)、アメリカ進出作となった『Orbus Terrarum』('95)をはじめ、『Orblivion』('97)、『U.F.Off』('98/ベスト盤)、『Cydonia』('01)、『Bicycles & Tricycles』('03)、『Okie Dokie It's The Orb On Kompakt』('05/トーマス・フェルマンとの全面共同作品)など、コンスタントにアルバムを発表。2007年には再びユースとタッグを組み、最新作『ザ・ドリーム』をリリースした。

(Nori Taniue)